本庶 佑先生がノーベル医学生理学賞を受賞されました!

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京都大学の本庶 佑(ほんじょ たすく)先生がノーベル医学生理学賞を受賞されました。

本庶先生、おめでとうございます!

本庶先生の研究グループは1992年、マウスの細胞を使った実験で「PD―1」という新しい分子を発見しました。
さらに、PD―1をつくれないマウスの体内ではがんの増殖が抑えられることを確認され
この分子の働きを妨げる抗体をマウスに注射し、がんを治療する効果があることを2002年に報告しました。

本庶先生と特許を共同出願した小野薬品が、PD―1の働きを抑える薬として開発し、
ブリストル・マイヤーズスクイブも開発に加わりました。
そして2014年7月、「オプジーボ」が世界に先駆けて日本でメラノーマの治療薬として承認されました。
今では肺がんや胃がんなどでも効果が確認され、現在は60カ国以上で承認されています。

また、同じく受賞された、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのジェームズ・アリソン先生は
90年代半ばにPD―1とは別の病原体を攻撃する免疫細胞の表面にある「CTLA―4」という分子が、
免疫のブレーキ役を果たしていることを解明しました。
CTLA―4は「ヤーボイ」というメラノーマの治療薬となりました。

先日、小野薬品での講演の際に研究者の皆さんから
創薬に至るまでのたくさんのご苦労をお聞きしたばかりで
まだその余韻が残っているところにこの吉報!

本当に心から嬉しく思います。

発見から承認まで22年間。
先生、そして研究、開発に関わった全ての皆様
本当におめでとうございます。