発足にあたって

ご挨拶

国立がん研究センター中央病院

皮膚腫瘍科 科長

山﨑直也 医師


「Over The Rainbow」を応援します。

メラノーマ(悪性黒色腫)という病気にかかった方やその関係者の方々の集まり、いわゆる患者会というものは、今までにはありませんでした。今回「Over The Rainbow」が発足したことは、この病気に関わる方々にとって、とても大きな一歩だと思っております。

私は、国立がん研究センター中央病院(当時は国立がんセンター)に来て、早いものでもう26年になります。その間メラノーマの診断や治療について、確実な進歩がみられましたが、今ほどその進歩が急速な時代はありません。

メラノーマは、日本人の患者さんの数の少ないことが主な原因でなかなか注目されることが少なく、そのために新しい治療薬の導入が遅れがちであったり、正しい情報が伝わりにくく、悪性度の高いことだけが誇張され、間違った情報や根拠のない言い伝えがひとり歩きすることもしばしばで、私たち医療関係者も悩んだり困ったりすることが多い病気です。

もちろん油断のできないがんですが、まず必要なことはメラノーマという相手をよく知ること、その上で有効で安全な武器をできるだけ手にいれてその相手に立ち向かうことがとても大切です。今、海外ではこの有効な武器がいくつか開発され使われ始めています。
日本の治療はというと、手術は超一流ですが、今まで使うことのできる薬が少なすぎました。今、私たちはこの状況を改善し、日本でも海外の国々と同様の治療が受けられるよう新薬の導入を着々と準備中です。

医師がひとりでできることは限られていますが、メラノーマの研究グループとしての活動は年々盛んになってきています。

患者さんも同じです。皆さんの力や思いの結集が大きな変化や進歩を生み出します。「Over The Rainbow」は、その始まりだと思います。私はこの小さな芽が育っていくことを応援しています。

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